美容室におすすめの照明と選び方を解説
更新日:2024/08/28
美容室ではカラーリングなど髪の色合いなどもチェックしなければなりません。照度だけでなく、色の見え方にも配慮して照明を選びましょう。 美容室ではペンダントライトやスポットライト、ダウンライトなどがメインの照明として人気ですが、それぞれデザインや光量に違いがありますので、お店の雰囲気やイメージに合わせて選ぶのがポイントです。
美容室の雰囲気やイメージに合った照明を選ぼう
美容室は100ルクス以上の明るさを確保することを法律で義務づけられています。
正確なカラーチェックやカットなどの作業のしやすさなど、安全面や仕上がりを考えますと1,000ルクス程度の照度をキープするのが理想です。こちらでは雰囲気と快適性を兼ね備えた、美容室の照明選びをご紹介します。
美容室にあうおすすめの照明5選と特徴を紹介
店舗に採用される照明器具にはさまざまな種類があります。 ここでは美容室におすすめの5つの照明とそれぞれの特徴をまとめました。
美容室の演出に最適な照明:ペンダントライト
ペンダントライトとは、コードやチェーンなど天井から吊り下げられた照明器具のことです。
「魅せる照明」としてお店の内装インテリアに活用できるため、外観のデザインもクールなインテリアからヴィンテージ系、アンティーク調、北欧テイスト、ナチュラルテイスト、モダン和風、レトロ調まで、幅広いバリエーションがそろっています。
ペンダントライトには注意点もあります。天井からの吊り位置を低くし過ぎると、お客様にぶつかってしまうおそれがありますので、店内の中央に設置するよりは、各ブースの鏡の上やカウンター、移動の邪魔にならない場所に配置するなど設置場所には十分な配慮が必要です。
また、美容室にはあらかじめダクトレールが施工されていることも多いため、簡単に設置ができるレイアウトの変更も容易なダクトレール用の照明器具などおすすめいたします。
Kirameki ガラスペンダント・ホワイトブロンズ×クリア ダクトレール用
17,545円
The work shop lamp 35cm・Large | マットブラック [生産終了]
42,900円
kirameki 虹色ラスター ガラスペンダントライト・ダクトレール用
16,214円
Drop ペンダントライト ダクトレール用・調光調色 60W相当 | Bluetooth
12,584円
癒しの空間を演出:シーリングライト
シーリングライトとは、天井面に直接取り付ける照明器具のことです。 シェード傘の下方向を中心に照らすペンダントライトとは異なり、高い位置から広範囲に光を拡散することができるため、室内を均一に照らすメイン照明として多用されています。
店内全体を照らすことができ、温かみのあるやわらかな空間を演出できるため、アットホームな雰囲気の美容室に仕上げたいときにおすすめです。 また、天井面へ直付するタイプのシーリングライトやシャンデリアは、お客様の視界に入りにくいので空間全体をスッキリと見せる効果も期待できます。
クリア枠 シーリングライト ~8畳 ・リモコン式
30,129円
シーリングライト 8畳・Φ500 LED 寝室 子供部屋 リビング 調光調色 Bluetooth|ホワイト
31,339円
Compact ホワイト・〜6畳 シーリングライト
36,300円
Crystal-B シャンデリア~12畳 | Bluetooth対応 リモコン付属
163,900円
店内にメリハリをつける:スポットライト
特定の場所を部分的に照射するスポットライトは、空間演出に適した照明器具です。スポットライトの間接光を上手に配置することで、店内の空間にメリハリを与えることができます。たとえばメインの照明にシーリングライトを採用しつつ、鏡の上やカウンターの上などにスポットライトを配置すれば、とくに目立たせたい場所を効果的に彩ることが可能です。
空間全体の明るさの確保から、シャンプーやトリートメント、オリジナル商品などの陳列棚にスポットライトを照射して印象を与えるのもよいでしょう。
スポットライトもペンダントライトと同様、ヴィンテージ系やアンティーク調、北欧風やモダン和風、シンプルなデザインなど多彩なデザインが揃っていますので、店内の雰囲気にあわせてスポットライトを選択すると、おしゃれなインテリアとしても活用できます。
スポットライト・ホワイト ダクトレール用 100W相当・調光調色 | bluetooth
16,819円
配光切替スポットライト 100W相当・ホワイト | Bluetooth
21,659円
スポットライト・ダクトレール用・100W相当・調光調色 | Bluetooth
16,819円
配光切替スポットライト 100W相当・ブラック | Bluetooth
21,659円
広々とした空間演出が魅力:ダウンライト
天井面に埋め込むタイプのダウンライトは、すっきり広々とした空間を演出できる照明器具として人気です。
構造上、照度が低めのため補助照明や間接照明として用いられることが多い照明器具です。適切な場所に設置し、スポットライトやペンダントライトと併用すれば十分な明るさを確保することが可能です。ランプの色も昼白色・温白色・電球色などお好みでお選びいただくことができます。
照度の低さを利用すれば、空間を落ち着いた雰囲気に演出することができるため、リラクゼーションスタイルの美容室や、アジアン風・ヴィンテージ調など個性的な雰囲気を取り入れた空間造りにも最適です。
Bluetooth ダウンライト 100W Φ100mm | BK
7,744円
Bluetooth ダウンライト 100W Φ100mm | WH
7,744円
グレアレス ダウンライト 100W Φ100mm・Bluetooth | WH
13,310円
グレアレス ダウンライト 100W Φ100・bluetooth対応 | BK
13,310円
オールマイティに活用可能:シーリングスポットライト
シーリングスポットライトとはその名のとおり、シーリングライトとスポットライトの特徴を併せ持った照明器具のことです。
スポットライトの光源はそのままに、角度を自由に調節できるため、配置する場所や目的に合わせて幅広い用途に活用できます。 たとえば待合室ではお客様がリラックスして過ごせるよう、電球色(オレンジ系)のライトを取り付けた間接照明として活用してもよいですし、各ブースでは手元を明るく照らすスポットライトとしてお使いいただくこともできます。シーリングスポットは3灯から6灯までのデザインタイプがございます。
シーリングスポットライト・リモコン式 | 全2色
49,390円
光色切替 3灯 シーリングスポットライト・6~8畳 | ダークシルバー
33,000円
調光調色 シーリングスポットライト・300W相当 | Bluetooth
45,254円
美容室の照明が明るい2つの理由
ではなぜ美容室では1,000ルクス以上の明るい照明が必要とされるのでしょうか。
その理由は大きく分けて2つあります。
安心・安全な状態で美容作業を行うには、十分な明るさが必要不可欠です。
美容作業がしやすい
美容室ではハサミを使ってカットするため、照明が暗くて手元が見えにくいと安全に作業を行うのが難しくなります。
とくに地毛が黒色の場合、十分な明るさがないと髪の流れがわかりにくく、どの角度でハサミを入れればよいのか迷ってしまう可能性があります。 また、お客様のお顔が影で見えにくく、思うようなカットができずイメージ通りに仕上がらないばかりか、ハサミの先があたってしまうことにもなりかねません。
安心・安全な状態で美容作業を行うには、十分な明るさが必要不可欠です。
カラーの色合いを正確にチェックできる
美容室で行うカラーリングはカラーのバリエーションが豊富ですが、髪の染まり具合には個人差があり、同じ染料を使用して同じ時間だけ放置しても、まったく同じ色に染まるとは限りません。
髪の色は照明によって見え方が変化するため、設置の照明が明るくないと本来の色味よりも落ち着いた色合いに見えてしまいます。美容室ではよい感じの色合いに見えても、太陽の下で見ると思っていた仕上がりと違い驚くことも起こり得ます。十分な照度があれば、髪の染まり具合や色味を正確に判断できるのではないでしょうか。
カラーチェックに関しては単純に明るければよいというわけではなく、光源による演色性の違いを考えることが大切です。
演色性とは、光源が見え方に及ぼす性質のことで、平均演色評価数(Ra)という単位で表されます。Raでは自然光に照らされた状態を100と定めているため、Raの数値が高い=100に近いほど自然光で照らされた状態に近くなります。 美容室でヘアカラーの色味をチェックする際は、Raが85以上ある状態が理想とされていますので、照明器具を選ぶ際には照度だけでなく演色性にも配慮するようにしましょう。
肌や髪の色が美しく輝くあかりでお客様の気分もアップ。
ヘアサロンをはじめとした美容関連の店舗に最適な高演色の光は、肌や髪の色の忠実な表現と、鏡にうつるお客様の活き活きとした表情で高い顧客満足度につながるかもしれません。
日本のJIS規格(JIS Z 8726)では、CIE(国際照明委員会)によって規定された14種の試験色に加え、日本人の女性の肌の色を表す15番目の試験色(No.15/マンセル1YR6/4)を追加し、光源の演色性を評価しています。この日本人特有の肌の色が特に美しく際立つように蛍光体の配合が設計されています。
FLAT スポットライト オフホワイト・100W相当 | bluetooth
11,374円
リゾート風 ダイニングペンダント | 調光調色・シルバー 引掛シーリング式
33,154円
WAVE シーリングライト・シルバー・調光調色 リモコン付 | 〜8畳 [生産終了]
53,240円
ヴィンテージ風 LEDシーリングライト ~8畳・調光調色リモコン式
35,574円
FLAT スポットライト ブラック・100W相当 | bluetooth
11,374円
美容室の照明器具の明るさは法律で決められている
鏡の左右に光源をおいてしっかりとした明るさを確保します。
素肌を美しく見せる高演色タイプのLEDならお客様の満足度も高いでしょう。
ミラーライト 幅56cm・電球色
11,979円
ミラーライト 幅56cm・昼白色
11,979円
ミラーライト 幅118cm・電球色
15,004円
ミラーライト 幅118cm・昼白色
15,004円
美容師法について
国が定めた美容師法の第十三条第三号では、美容室の開設者は美容所(美容室)について"採光・照明及び換気を充分にすること"を義務づけられています。
[引用元]電子政府の総合窓口e-Gov:「美容師法」
ここでいう「十分な照明」の基準は美容師法施行規則第二十七条にて、"採光及び照明 美容師が美容のための直接の作業を行う場合の作業面の照度を百ルクス以上とすること"と定められています。
[引用元]電子政府の総合窓口e-Gov:「美容師法施行規則」
ルクスとは照らされた面の明るさ(照度)を表す単位で、数値が大きいほど明るいことを示しています。 1ルクスはだいたい月明かり程度の明るさで、その100倍にあたる100ルクスは街灯下程度の明るさとされています。つまり美容師法では、街灯下程度の明るさがあれば美容のための直接の作業を行ってもよいと判断されるわけですが、実際には100ルクス程度の明るさで美容作業を行うのは困難です。
そのため、美容室の照明器具を決める際は、人々のさまざまな活動を安全・快適に行える視環境を作るために日本工業規格(JIS)が定めた「照明基準総則」を基準にするのが一般的です。
JIS照明基準総則では、セットや毛染めなどを行う美容・理髪店における照度は1,000ルクス以上を推奨しています。[注1] 1,000ルクスはスーパーの生鮮食品売り場やアミューズメントパチンコ店内程の明るさですので、多くの美容室は光あふれる明るい空間となっています。
美容室など素敵な店舗デザインのできるデザイナーのご紹介もしていますので、店舗照明とあわせて経験豊富なインテリア照明のライティングファクトリーをぜひご利用ください。
[注1]JIS:「照明基準総則」参照