
折り上げ天井にぴったりの間接照明選び方【照明士が解説】
更新日:2025/03/09
折り上げ天井は、天井を一段高く造作することで空間に奥行きと立体感を与える人気のデザイン手法です。この折り上げ天井に間接照明を組み合わせれば、部屋全体が格段に上質な雰囲気になります。
しかし「どんな照明を選んだらいいの?」「設置方法は難しい?」と悩む方も少なくありません。
本記事では、折り上げ天井に最適な間接照明の種類や設置のポイントを解説し、より快適でおしゃれな空間を実現するためのヒントをお伝えします。
折り上げ天井とは?基本知識とその魅力

折り上げ天井とは、天井の中心部や四方を一段高くした天井のデザイン手法です。設計の自由度が比較的高いため、マンションの一室から戸建て住宅、店舗など、さまざまな空間で採用されるケースが増えています。
特にリビングやダイニングといったメインスペースに設けると、視覚的にも空間にメリハリが生まれ、部屋が広く感じられるという特徴があります。
折り上げ天井のメリットとデメリット
折り上げ天井には魅力が多い一方で、いくつかの注意点も存在します。ここではメリットとデメリットを整理してみましょう。
【メリット】
・空間に立体感や高級感が生まれる
・高さを強調できるため、開放感が得られる
・照明を配置しやすく、光の演出でイメージを変えやすい
・リビングなどに採用すると、部屋全体をワンランク上の印象に仕上げられる
【デメリット】
・天井の高さや構造によっては大掛かりな工事が必要となる
・照明の演出方法が限られる
・建物の構造上、希望の場所に折り上げ天井が設置できない場合もある
ただし、近年はリフォームによる折り上げ天井の施工事例も多く、間取りの変更と併せて検討できるケースも増えています。
デメリットがあっても、それ以上に折り上げ天井の魅力に惹かれるという方は少なくありません。
折り上げ天井に使える間接照明の種類
折り上げ天井のデザインを最大限に活かすためには、やはり光の演出がポイントになります。間接照明の種類や特性を理解し、自分の求める空間イメージに合ったアイテムを選ぶことが重要です。
ここでは、折り上げ天井に適した代表的な照明方法をいくつかご紹介します。
ベースライトの活用法
間接照明を効果的に映えさせるための“ベースライト”は、部屋全体を照らすベースとなる光です。天井面にベースライトを設けておき、部屋の明るさを確保したうえで、折り上げ天井部分を間接照明で彩るという組み合わせが一般的といえます。
コーブ照明
凹凸のある形状に合わせて光を広げるため、折り上げ天井の縁に仕込むケースが多い照明です。光が天井に反射して柔らかい雰囲気を醸し出すので、ベースライトと併用すると空間全体の明るさとおしゃれ感を両立できます。
ペンダントライトとの組み合わせ例

折り上げ天井の内側部分にペンダントライトを加えると、照明効果がさらに豊かになります。食卓は照射範囲を狭めに設計できるため、スポット的に光を当てたい場合に有効です。たとえば以下のような組み合わせが考えられます。
間接照明(コーブ照明やLEDテープライト)+ペンダントライト
折り上げ天井の端から柔らかい光を放ちつつ、食卓はペンダントライトでしっかりと照らす
こうした照明手法を用いることで、空間の明暗にコントラストが生まれ、より洗練されたインテリアを楽しむことができます。
折り上げ天井の実例とポイント

ここからは、実際に折り上げ天井と間接照明を組み合わせた事例をイメージしながら、そのポイントを解説していきます。実際にどのように照明をレイアウトすると美しいのか、自分の部屋に取り入れる際の参考にしてみてください。
リビングを快適にする間接光
家族が集まり、来客も迎えるリビングは折り上げ天井と相性抜群。天井の周囲をぐるりと取り囲むように間接照明を配置し、中央付近にダウンライトを組み合わせれば、空間全体が明るくおしゃれに仕上がります。
また、調光機能があると、パーティーシーンからくつろぎタイムまで自在に光量を調節可能です。
寝室を心地よくする間接光
寝室では、やや暖色系の照明をメインにすると落ち着いた雰囲気に。折り上げ天井の間接照明が穏やかな光を天井に反射させるだけで、非日常感のある空間を演出できます。
ベッドサイドに小さなダウンライトやスタンドライトを追加し、就寝前の読書灯として使うといったアレンジも効果的です。
よくある質問Q&A
Q. 電気代は高くなりませんか?
A. LEDを使うことで電気代は比較的抑えられます。間接照明は常時点灯する場合もあるため、省エネ性能の高い製品を選ぶと安心です。
Q. 後付け工事は難しいですか?
A. 天井裏の状態や配線ルート次第で難易度が変わります。梁や配管が通っていると大がかりな工事となる場合もあるため、専門業者に相談してから決めると良いでしょう。
Q. 色温度はどのくらいがおすすめですか?
A. リラックスしたい場所は暖色系(2700〜3000K)、作業する場所は白色系(4000〜5000K)が目安です。調色機能があれば、気分や時間帯に合わせて切り替えが可能です。
折り上げ天井の形状によって空間の表情が変わる
折り上げ天井と間接照明の組み合わせは、空間に奥行きや高級感をもたらし、暮らしの質を格段に高めます。照明器具のタイプや配線計画、設置角度などを押さえるだけで、初心者でも理想のライティングに近づけます。
・折り上げ天井は、必ずしも四方向に折り上げたり、四方向に器具を設置したりする必要はない。
・天井の形状によって、二方向・三方向などさまざまなデザインが可能。
・光の入り方によって、異なる雰囲気を演出できる。
特にリビングや寝室で調光機能を取り入れれば、シーンに応じた光の変化を楽しむことができるのも魅力です。
ぜひ本記事を参考に、折り上げ天井での間接照明を取り入れ、快適かつおしゃれな住空間づくりに挑戦してみてください。
プランニング設計しっかりとを行うことで、憧れのホテルライクな雰囲気や癒しのプライベート空間を、日常のなかで気軽に味わえるようになるはずです。